旧常磐炭砿KK砿員の縦断調査研究 1958〜
ホーム | ニュース | リンク集 | サイト内検索
炭砿労働者の閉山離職とキャリアの再結成常磐炭砿社会研究の発端と経緯-2

常磐炭砿社会研究の発端と経緯-2

 われわれの研究グループは、1997(平成7)年、「炭砿労働者の閉山離職とキャリアの再形成」に関する第1次研究プロジェクトを開始した。このプロジェクトは、大閉山によって解雇された砿員全員の消息を把握すること、およびできる限り多数の元砿員にたいして面接調査を実施し、閉山後の職業キャリアおよび家族キャリアに関するイベント・ヒストリィ・データを構築することを主目的にして出発した。現在に至るまですでに3回にわたる現地調査を実施し、2000年も現地調査を実施する計画である。またこれと並行して、現在いわき市外に居住している元砿員にたいする面接調査および/あるいは郵送調査を本研究計画の一環として実施する予定である。

  この第1次研究プロジェクトの進行過程において、われわれ研究グループは第2次研究プロジェクトの立ち上げを企画した。この研究プロジェクトでは、福島大学地域経済研究センターが保存している旧常磐炭砿株式会社文書のうち、労働者個々人に関する資料(たとえば「砿員カード」を用いて、入職から退職にいたる職業キャリアのイベント・ヒストリィ・データ・セットを構築し、そしてそのデータの一部を第1次研究プロジェクトの個票データと連結する計画である。こうした遠大な計画が実現し得るためには、福島大学所蔵の資料をわれわれが利用できることが必須の条件であった。さらに、このプロジェクトを立ち上げるためには、かなり高額の研究費が必要であった。幸いにも、研究費については、1999年度文部省科学研究費の交付が決定し、さらに早稲田大学特定課題研究費の交付も決まり、当面の研究を維持するための資金を確保することができた。また、資料の利用については、これまた幸いに、常磐興産株式会社(取締役社長高橋進氏)および福島大学地域研究センター(センター長・斎藤勝弥教授)のご厚意を得ることができ、資料の利用に見通しが立った。すでに、われわれ研究グループは1999年6月に福島大学地域研究センター(旧地域経済研究所)を訪問し、旧常磐炭砿株式会社資料の一部を採集し、現在、個人水準でのデータセットを構築するための入力作業に入っている。われわれは、第2次研究プロジェクトの研究期間は4年間(1999〜2002年)と見込んでいる。

付録1図 第1次研究プロジェクトと第2次研究プロジェクトの関連

前のページ
常磐炭砿社会研究の発端と経緯-1
コンテンツのトップ 次のページ
目次-石炭産業における集団と地域社会