旧常磐炭砿KK砿員の縦断調査研究 1958〜
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炭砿労働者の閉山離職とキャリアの再結成II 本研究の目的

II 本研究の目的

II 本研究の目的

第一次研究プロジェクト
1.
常磐炭砿株式会社磐城砿業所は、昭和46年4月末に閉山した。地元ではこれを「大閉山」と呼んでいる。この大閉山によって、従業員全員が解雇され、5,000名に及ぶ失業者が突然に出現した。われわれの最初の作業は、閉山による解雇者全員について、大閉山直前および直後の状態を個人水準で再構成することである(すでに完了)。
2.
常磐炭砿の大閉山以降、すでに30年の時が経過しようとしている。大閉山によって失業した元炭砿労働者(約5,000名)が退職後、どのような人生を歩んできたかを、現時点における面 接調査や郵送調査によって再構成する(元炭砿労働者の多くは現在、いわき市内に居住しているが。いわき市以外の他地域で生活している元炭砿労働者が少なくとも500名はいる)。
3.
平成12年現在、われわれの研究チームは、もと炭砿労働者の内、砿員に対して面 接調査を実施しているが、この4ヵ年で、すでに1,500余名の身元確認および/あるいは面 接調査を完了している。

第二次研究プロジェクト
1.
常磐炭砿株式会社ならびに常磐炭砿労働組合は、それぞれ創設以来の文書資料を地元の福島大学経済学部に寄託した。その全体の数量 はいまだ整理作業が完全には終了していないのでつまびらかではないが、まちがいなく数十万点に及ぶ。現在、この資料は福島大学地域研究センターによって保存管理されている(資料が福島大学に寄託される以前の段階で、早稲田大学社会学研究室は主として会社側から閉山業務に関わる資料の一部を供与された)。1998年以来、われわれの研究チームは、資料を寄託した常磐興産株式会社および資料を管理している福島大学地域社会研究センターの許可ならびに協力を得て、資料の複写 およびデータベース化の作業に取り組んでいる(現在、われわれが整理収集している資料は、とくに大閉山前後の労働者に関するアーカイブである)。
2.
福島大学地域研究センターに保存されている常磐炭砿株式会社および同労働組合資料は、同社が設立された昭和19年以降、昭和51年の常磐西部炭砿株式会社の閉山にいたる30有余年間にわたる膨大な資料を含んでいる。われわれは、会社創立から最終的な閉鎖にいたる膨大なアーカイブ資料をデータベース化することを目指している。

第三次研究プロジェクト
1.
データのデジタル化
2.
データの公開 われわれがこのデータベースを構築する最大の目的は、完成したデータ・セットを研究者などに広く公開し、データの共有と共同利用に道を開き、第二次分析を可能にすることにある。
3.
データ・セットの第二次利用法の確立と教育実践(学部学生・大学院生向けのデータパッケージの作成・配布・分析指導)

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